チンチラの性格や特徴は?飼い方は難しい?

「チンチラ」とは何か知っている人はいますか?チンチラとは、南米チリ中部に生息している生き物で、標高400~1600mの山の岩場で暮らしています。

見た目は、ネズミ似で美しく柔らかな被毛に、愛らしい姿から最近ではペットとして人気が出ています。

ペットとして人気が高いチンチラですが、性格や特徴など詳しいことを知らない人が多いでしょう。

今回は、チンチラの性格や特徴などについて紹介します。

目次

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チンチラの性格

チンチラ 黒

見た目は、ネズミ似ですが愛らしい姿からペットとして人気が出ているチンチラに性格を紹介します。

チンチラの性格

    人懐っこい
    可愛いい容姿の他に、人懐っこい性格が人気の一つです。

    人懐っこいことから、飼い主の手からご飯を食べてくれたり、自分から膝の上に乗ってきたりと飼い主の心を鷲摑みするような可愛らしい行動をします。

    人懐っこい反面、警戒心も強いのでチンチラが信頼されるように、正しいコミュニケーションが大事です。

    神経質で繊細
    チンチラは神経質で繊細な所もあります。些細な事でもストレスを溜めこみやすく、放置すると病気に繋がる可能性があります。

    チンチラは、南米チリの高山出身なので、暑さに弱いです。

    チンチラの体温は、17〜21度、湿度が40%未満ですので、室内の温度や湿度が適温ではないと、敏感になりストレスを溜めこんでしまいます。

    室内温度や湿度をチンチラの適温に合わせ、体調に変化がないか毎日観察しましょう。

    頭が良い
    チンチラは、頭が良く、自分の名前と飼い主の事もきちんと認識する事ができます。

    主に、手先を器用に使うので、他の動物より脳が発達しており飼い主とのコミュニケーションにより更に脳が発達すると言われています。

    毎日話しかける事で、日常生活の言葉の理解やや名前を呼んだ際のリアクションをしてくれるようになったりします。

チンチラの特徴

チンチラ 真正面

チンチラの特徴は以下の通りです。

    絶滅危惧種
    チンチラは、チリのアンデス出身なので、ペルーやボリビアなど南米の歴史との繋がりが強いです。

    美しく柔らかな被毛は、南米の王族のシンボルとされ貢物として使われていました。そのため、乱獲により個体数が減少し、今では絶滅危惧種として国連に認定されています。

    ワシントン条約により保護対象になっており、ペット用のチンチラはペット用に繁殖された子となります。

    夜行性
    夜行性なので、飼い主の就寝後に活発に動き出します。就寝中は静かに寝たい方は、チンチラを寝室とは別の部屋で過ごしてもらうようにしたほうがいいですね。

    鳴き声も小さくめったに泣かないので、ペットの鳴き声により近隣との騒音トラブルも起きません。

    夜行性の特徴から日中は、ほぼ寝ています。犬と同じで、警戒心が強いので睡眠中に周囲がうるさいと安心して熟睡することができません。
    また、チンチラが飼い主の生活サイクルに合わせようとして全く睡眠がとれないこともあります。

    日中は、極力物音を立てずに過ごし、熟睡できる環境を作りましょう。

    また、チンチラが飼い主の生活に合わせるのではなく、飼い主がチンチラの生活に合わせるように心掛ける事が大事です。

    チンチラ第一優先の生活が当たり前です。

    運動能力が高い
    チンチラは、早く入走れてジャンプ力も高く、1メートルほどジャンプできる等、運動能力が高いです。

    夜になると活発に動くので、夜もケージに閉じ込めておくと、運動不足からストレスが溜まってしまいます。

    理想なのは、夜間にケージに閉じ込めずに開けっぱなしにしておいて自由に動き回れるようにすることですね。

    しかし、どうしてもケージを開けっぱなしにできない人は、ケージ内に回し車などを置いたり、飛び回れるほどの広さのケージにしたり等、夜間でも運動できる環境を作ってあげましょう。

    体臭がない
    チンチラは、体臭がないので、マンションでも臭いを気にすることなく生活できます。

    体臭がないからといってトイレ掃除などをサボると不衛生な環境で過ごす事になり、体に匂いが染みついてしまう可能性もあるので、毎日掃除をしましょう。

    長生きする
    チンチラの寿命は5~20年と長く、20年以上長く生きている子もいます。最高寿命は27歳で、他の動物の中でも非常に長生きしていますね

    病気にかかる事はめったにないですが、神経質で繊細な性格でもあるのでストレスを溜めこみやすく、ストレスにより病気にかりやすい可能性が高いです。
    ストレスを感じさせない環境づくりをするのが大事です。

    ノンストレスの環境づくりも、チンチラの性格をきとんと理解して、チンチラの性格や行動に合わせた環境にしましょう。

    また、トイレ掃除をきちんとしないと、不衛生な環境により病気にかかりやすくなるので、毎日トイレやケージ内、室内の掃除は綺麗にしましょう。

チンチラのオスとメスの性格の違い

チンチラ ケージ内

チンチラの性格は、オスとメスで異なります。

    オス:メスより穏やかで、マイペース
       マイペースゆえに、飼い主に気を許すには時間がかかると言われている
       縄張り意識が強い
       オス同士がいると、おしっこを掛け合い相手にけん制する
       
    メス:オスと比べると気が強く、活発で積極的
       積極的なので、生活環境が変わっても順応しやすく、人に対してフレンドリーな傾向がある

あくまで、これは一般的な性格の例です。同じチンチラでも性格は、その子により違いがあります。

人間も同じ人間なのに、性格が全く異なりますよね?それと同じです。

「こんな性格なんて知らない」と思うのでなく。「この子は、こういう性格なんだね」と否定せず受け入れてあげましょう。

チンチラの種類

チンチラ ケージ

チンチラの種類について紹介します。

    スタンダードグレー:胸とお腹以外は、青灰色で、スタンダードな色です。胸元からお腹にかけて白っぽい色合いをしています。青灰色は、鉱山の岩に擬態できるそうです。

    バイオレット(サファイア):毛色が綺麗な事から希少な色と言われています。青紫色で、グレーより淡い色合いで高級感を感じられる色です。グレーと同じでお腹は白っぽい色です。

    シナモン:全身の色が薄茶色で、グレーより明るい毛色です。目の色は、葡萄に似た色合いです。

    ベージュ:シナモンと同じ薄茶色ですが、目は黒です。

    ブラウン:普通のブラウンより濃い色です。中には、お腹のみが白い「ブラウン・ベルベッド」や全身がブラウンの「ブラウン・エボニー」などがいます。

    ブラックベルベット:スタンダードグレーを更に濃くした色です。体幹は黒、お腹は白、耳は暗いグレー、尻尾は白と黒が混じっています。

    ブラックエボニー:全身が黒ですが、その子により耳や胸元が背中より明るい黒の場合もあります。ブラッグベルベッドより黒い色合いです。

    ブラックパール:全体的に黒で、お腹だけ白です。お腹以外は、ブラックベルベッドを更に濃くした色合いです。

    ルビーホワイト(アルビノ):全身白の目が赤か葡萄色です。鼻や耳は肌が透ける様なピンク色です。

    シルバーパイド:体幹は白で、頭と背中はシルバーと白が混じっている色合いです。

チンチラは飼いやすい?

チンチラ 黒 白

チンチラは、小柄な体型で、体重もオスメスで、400~600gほどで、大きさに関しては問題ありません。

ただ、チンチラのオスとメスの性格に違いがあるので、飼いやすさに差があります。

    オスの場合
    メスより穏やかなので、多頭飼いしないかぎり飼いやすいと言われています。ただ、オス同士の多頭飼いだと、オス同士でけん制し合うので喧嘩などを起こしてしまいます。
    喧嘩が絶えない事で、傷が増えたり、ストレスにより病気になる可能性も高いです。

    メスの場合
    活発で積極的、気が強い性格で、発情期になると落ち着きがなくなり攻撃的になりやすくなります。発情期によりストレスが溜まりやすく、相手におしっこを飛ばすこともあります。

    発情期以外は、メス同士の多頭飼いでも喧嘩しません。

チンチラを飼う環境と注意点

チンチラ 黒 白

チンチラの飼育環境と注意点を紹介します。

    物品
    最初に準備すべき飼育物品が、「ケージ・床材・巣箱・食器セット・砂浴びセット・冷暖房器具・回し車・齧り木」です。

    他の物品は、生活していく中で、必要に応じて用意すれば大丈夫です。

    チンチラは、運動能力が活発なので、夜間ケージから出さずにいると、運動不足によりストレスが溜まります。また、齧り木がないと歯が伸びやすくなります。

    チンチラのケージで排泄物をケージの下に落とす役割があるフン切りが組み込まれています。

    しかし、金網やスノコで使われており、ケージ内で活発に動くので怪我をする可能性が高いです。

    また、チンチラは全身の骨が細く弱いので、ほんの少しの衝撃でも骨に亀裂や折れてしまう事もあります。

    怪我などの防止のためにも、金網やスノコの部分は取り外すか穴を塞ぎましょう。

    室温・湿度管理
    チンチラに適切な室温は、17~23℃前後、湿度は、40~50%以下です。

    チンチラは、南米の高山出身ですが、体温調節が苦手なので室温は20℃前後に保つ必要があります。

    特に夏場は、暑さにより食欲不振や熱中症など体調を崩しやすいです。逆に、冬場は気温が下がる事で、チンチラは疑似冬眠を始めてしまう可能性があります。

    *疑似冬眠:チンチラは、室内温度が1桁から氷点下になると、疑似冬眠に入ります。
    自然の生物の冬眠は、「冬を越すために行う」と言われていますが、チンチラの冬眠は、命の危険があるという意味になります。

    冬眠状態のまま凍死してしまう可能性が高いので、絶対に冬眠させないように。「疑似冬眠=仮死状態/低体温症=死にかけ/命の危険がある」と覚えておいてください。

    疑似冬眠を始めてから30分以内に暖めれば生き返る可能性がありますが、1時間以上になると生きている確率は下がります。

    主食は牧草にする
    チンチラの主食は、牧草(チモシー)を8~9割、チンチラ専用のフードを1~2割であげましょう。

    食事に飽きて食べない時は、水分の少ない人参やカボチャなどの野菜を副食に出すといいですよ。

    ただ、副食はなくても健康に問題はないので、飽きて食べなくなった時の対処法で使うと良いです。

    おやつをあげる場合は、「ラクトバイト」か「ドライフルーツ」がおススメです。

    *ラクトバイト:乳酸菌やビタミン類等の栄養素が豊富に含まれている栄養補助食品

    おやつあげる凝る際は、あげすぎないようにしましょう。おやつをあげ過ぎると主食を受け付けなくなります。

    おやつは、数日おきか週に一回程度にしましょう。

    ④  定期的に砂遊びさせる

    チンチラは、体に砂を浴びて毛の手入れをする習性があるので、定期的な砂遊びが必要です。

    砂遊びは、毛の手入れの他に、ストレス発散にもなります。また、砂の中に排泄をすることもあるので砂遊びの砂は、毎日交換しましょう。

    定期的に運動させる
    小さなケージで過ごしている場合は、運動不足になるので定期的に室内で運動させましょう。

    理想としては、毎日30分以上ですが、毎日が難しい場合は2~3日に1回は必ず運動させてください。

    室内で運動する時に注意点
    チンチラは、ウサギやハムスターなどと同じ齧歯類の動物なので、室内の物に噛みついたり、決まった場所でトイレする習性がないので至る場所でトイレをします。

    チンチラから目を離すと誤飲や噛んだことで怪我をするなどチンチラが危険な目に合います。

    特に、電気コードを噛んでしまう事で感電や大けがをする可能性が高いので、チンチラから目を離さずに、コードには保護カバーなどをつけたりしましょう。

    アクサセリーやヘアピンなど先端が尖っている物はチンチラに見つからない場所にしまいましょう。

    規則正しい生活を送る
    チンチラは、夜行性のため日中は寝ています。チンチラの規則正しい生活は、夜間は活動、日中は睡眠という生活です。

    なので、日中は騒ぎたてず構わないようにしましょう。日中の睡眠を邪魔するとストレスが溜まり病気の原因や飼い主との信頼関係が崩れます。

    中には、昼間に活発に動くチンチラもいるため、チンチラの行動に合わせてコミュニケーションや触れ合いを行いましょう。

チンチラは金額の差は有るの

チンチラ 白

チンチラの値段は、毛色や店により値段が異なるそうです。チンチラの相場は、毛色の状態で決められます。

状態が良い子は、平均的な相場より高く、状態が悪い子は平均相場より安くなります。

アルビノやサファイアなど希少なチンチラは相場より2倍の値段になります。

    スタンダードグレー:3万前後から4万円
    サファイア・シナモン:4万前後から5万円
    ベージュ・ブラックベルベット・ブラウンベルベット:5万前後から6万円
    ブラックエボニー・ブラウンエボニー:5万から8万円
    バイオレット・アルビノ:6万から8万円

まとめ

チンチラ 黒 白

チンチラは、ストレスに敏感なので、ノンストレスな生活環境を作り、チンチラ第一優先の生活をしましょう。

チンチラを迎え入れたいと考えている方は、今回紹介したことを参考にしてみてください。

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