足の浮腫みは男性より女性の方がなる事が多いです。
特に、女性はハイヒールを履くので、
一日中立ちっぱなしや座り続けると、夕方には足が浮腫んでいます。
足が浮腫んでいると歩行に支障をきたすので、
浮腫み対策は女性の永遠の悩みと思っていいでしょうね。
今回は、足の浮腫みの原因や対処法などについて紹介します。
目次
足のむくみとは
体内の血液は、心臓に血液を送れるように上から下にかけて循環しています。
そのため、心臓に血液をスムーズに送れるように足の筋肉を使ってポンプのように送り出しています」。
しかし、長時間立ったまま・座ったままの状態でいると足の筋肉が使われないので
筋力が低下し同時にポンプ機能も低下します。
そうなると
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心臓への血液の流れが停滞
↓
足に血液貯留する
↓
貯留により圧力上昇
↓
血管内で炎症し、血管内から血管外へ血液の水分が漏れ出る
↓
細胞外に水分が貯留すると足が浮腫む
足の浮腫みを放置すると、血液の循環機能が低下し、
さらにひどい浮腫みや静脈瘤や色素沈着、皮膚潰瘍などに最悪な状態になる可能性もあるので
毎日足の浮腫みケアの実施や浮腫まないような対策が重要です。
足のむくみの原因
足のむくみの原因を紹介します。
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① 月経前症候群
② 薬の副作用
③ リンパ浮腫
④ 長時間立ったまま/座ったままなど長時間同じ姿勢でいる
⑤ 筋力・運動不足
⑥ 水分・塩分の取りすぎ
⑦ 心不全
⑧ 腎不全
⑨ 栄養失調による低栄養
⑩ アルコールの摂りすぎ
むくみを放置する事で起こるデメリット
「たかが浮腫みくらいで・・・」と思っている方は、
浮腫みを甘く見ない方がいいですよ。
むくみを放置する事で起こるデメリットを紹介します。
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① 深部静脈血栓症
長時間同じ姿勢でいることで足の静脈に血栓ができ、
浮腫みや刺すような痛み、脚が片方だけ腫れるなどの症状が見られます。
最悪、血栓が血液に乗って心臓や肺・脳には運ばれて、
血栓により血管が詰まり脳梗塞や肺炎など命に関わる可能性もあります。
② 心不全
浮腫みによる足の筋力の低下で、十分な血液量が心臓に送り届けられず、
心臓から全身に血液を送り出すポンプ機能の威力が低下します。
威力低下・血液不足で心臓の動きも鈍くなった状態が心不全です。
心不全の原因は浮腫みの他に色々あります。
③ 腎不全・肝不全
腎不全は、様々な原因で腎機能が低下し、
尿として排泄されるべき不要な水分・老廃物が排出できず体内で溜まった状態です。
老廃物が溜まると全身の浮腫みや吐き気・高血圧など、
重症化するとけいれんや意識障害を起こすことも。
肝不全は、肝炎ウイルスの感染や大量のアルコール摂取などにより
長期間肝臓に大きな負担をかける事で肝機能が低下した状態です。
アルコールは、血管内の水分を外に出してしまう事で浮腫みやすいので、普段から大量の飲酒(アルコール依存症など)をしている方は、肝不全(肝硬変)になりやすいです。
④ 甲状腺機能低下症
名の通り甲状腺の機能が低下することで甲状腺ホルモンの分泌量が低下する病気です。
甲状腺ホルモンは、新陳代謝の活発化や交感神経の刺激(やる気スイッチ的な感じ)、
成長発達を促す働きがあります。
しかし、甲状腺ホルモン分泌量が減る事で、浮腫みや疲れやすくなったり、
気分が落ち込むようになったりとします。
足のむくみ解消方法
足のむくみ解消方法を紹介します。
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① マッサージ
② ツボ押し
③ ストレッチ
④ 入浴(湯船に入る)
⑤ 食生活の改善
⑥ 水分摂取
⑦ 浮腫み対応のアイテムを使う
簡単に出来るセルフケア
簡単にできるセルフケアを紹介します。
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① マッサージ
入浴後や就寝前に5分程、血液やリンパを流すように、
足先や足首からふくらはぎにかけてゆっくり押したり伸ばすようにマッサージすると効果的です。
ただ、そのままマッサージすると肌にダメージを与えてしまうので
ボディクリームなどを潤滑剤代わりに使うと滑りやすくてマッサージしやすいです。
② ツボ押し
マッサージをしながら「足裏の湧泉」「すねの内側にある三陰交」「くるぶしの外側にある足の三里」のツボをイタ気持ちいい程度で押すと効果的です。
③ ストレッチ
足首やふくらはぎ伸ばす・回すように動かすと、
足の血行がスムーズになります。
デスクワークが多い方は、立ち・座りながらもかかとの上げ下げや屈伸運動・
足踏み・アキレス腱伸ばしなども行うと、血行が滞りにくくなります。
④ 湯船に入る
湯船に入ることで、体の芯まで温まり血行が促進されます。
また、入浴による水圧で足に圧がかかり血行が促進されることも。
⑤ 食生活の改善
お酒を飲む機会が少ない方は、カリウムが多く含まれた食材(りんごやバナナなど)を摂取するといいです。
塩分を摂り過ぎると体内に溜まってしまうので、
カップラーメンなど塩分が多い加工食品だけに頼らず、塩分が少ないヘルシーな食事を自炊しましょう。
お酒を頻繁に飲む方は、飲み過ぎず休刊日を設けるしかないです。一番は飲まない事ですが、お酒好きには難しいですから、
なるべく肝臓に負担をかけないようにする事が最善策といえるでしょう。
⑥ 水分を摂る
1日2リットル程度の常温の水を飲むことで、
停滞した血液を押し流す効果が期待できます。
冷たい水を飲むと血管が収縮してしまいスムーズに押し流すことができなくなるので、常温の水で。
⑦ 浮腫み対応のアイテムを使う
ふくらはぎや足首に圧力をかける弾性ストッキングや靴下を使うと、
圧力により血行が促進され浮腫みが解消されます。
足のむくみが出来にくくする対処方法
浮腫みが出来にくくするためには
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① デスクワーク中なら「かかとの上げ下げや屈伸運動・足踏み・アキレス腱伸ばし」や休憩中に1時間程度歩く等、足を動かす
② 入浴後や就寝直前にふくらはぎのマッサージ
③ 「足裏の湧泉」「すねの内側にある三陰交」「くるぶしの外側にある足の三里」のツボをイタ気持ちいい程度で押す
④ ストレッチ
⑤ シャワーだけでなく、湯船にも入る
⑥ お酒を飲まない
⑦ カリウムが多く含まれている食材を食べる
⑧ 1日2リットル程度の常温の水を飲む
⑨ 浮腫み対応専用の弾性ストッキングや靴下を毎日履く
⑩ 塩分を摂り過ぎない(栄養バランスが整った食事をする)
⑪ 長時間同じ姿勢でいない
⑫ 毎日、ストレッチやマッサージを行う
足のむくみが出来にくくするには、とにかくふくらはぎを動かすことです。
ふくらはぎは太ももの次に筋肉量が多いので、動くたびに筋肉が使われ心臓に血液が送られます。
普段から歩いたり等と足を常に動かしている人は、あまりむくみの状態になりません。
しかし、立ちっぱなし・座りっぱなしの人は、足の筋肉を使わないので血液が滞りやすく浮腫みやすいです。
むくみ対策に効果的な食べ物と理由
浮腫み対策には、カリウム・ビタミンB・C群・食物繊維の摂取が効果的です。
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①カリウムを多く含む食べ物
・りんごやバナナ等の果物
・アボカド、ほうれん草、きゅうり、なす
・モロヘイヤきのこ類、海藻、豆類
・鶏のササミ肉、ナッツ類。
②ビタミンB群を多く含む食材
・B6:赤身の魚、ささみ、バナナ、パプリカ
・ビタミンB1:豚肉(ヒレ・もも)、玄米、枝豆、豆腐
・ビタミンB2:うなぎ、卵、ほうれん草。納豆
・B 12:レバー、貝類、秋刀魚
③ ビタミンCを多く含む食材
・キウイやイチゴなどの果物
・ブロッコリー、キャベツ、パプリカ、ゴーヤ
④食物繊維を多く含む食材
・玄米、納豆、サツマイモ、こんにゃく、ごぼう
・キャベツ、みかんやグレープフルーツなどの柑橘類
・しめじやエノキのキノコ類、ワカメなどの海藻類、貝類
カリウムやビタミンB・C群・食物繊維は、
体の余分な水分・老廃物を尿と共に排出を促す働きがあります。
老廃物が溜まると浮腫みやすくなるので、
浮腫みを予防するためにもカリウム・ビタミンB・C群・食物繊維を摂取しましょう。
むくみにNGな食べ物と理由
むくみにNGな食べ物と理由を紹介します。
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・塩分を多く含んだ加工食品(ラーメンやインスタント食品、スナック菓子、ジャンクフードなどの加工食品)
・糖分が多い食品(ジュース類などの甘いもの)
・小麦や牛乳
塩分・糖分の摂り過ぎによる喉の渇きで水分を取ると、
血管内の水分量が増え血圧が上がり、細胞と細胞の間に水分が染み出してきて浮腫んでしまいます。
小麦粉に含まれているグルテンやレクチン、
牛乳に含まれている乳糖やカゼインは、消化が難しい成分とされています。
これらが原因で、腸内環境が乱れ、浮腫みを引き起こしてしまう場合もあります。
むくみにくくする為に注意すること
浮腫んでいる時は、
温める事で停滞した血行を促し浮腫みを解消します。
しかし、身体が冷えていると、血行が悪くなり浮腫みやすくなるので体を冷やさない事が大事です。
まとめ
足の浮腫みは、放置すると心不全や脳梗塞など重大な疾患に繋がる可能性が高いので、
普段から浮腫みやすい環境下で過ごしている方は、毎日浮腫みケアをした方がいいです。
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