「牛乳石鹸」という言葉は誰しもが聞いたことがあると思います。名の通り牛乳の成分が含まれている石鹸です。
この石鹸は、1928年に発売されてから赤ちゃんから高齢者までオール年代で愛され続けています。
この牛乳石鹸は、赤箱と青箱の2種類があり関東では赤箱、関西では青箱が愛用されています。
同じ石鹸なので、なぜ色違いの箱を愛用しているのか不思議ですね。「箱の色が違うだけで成分は一緒なのでは?」と思いますよね。
しかし、微妙に赤箱と青箱の成分や効果が違うらしいです。
本記事は、牛乳石鹸の赤箱・青箱の違いなどについて紹介します。
目次
牛乳石鹸の赤と青の違い
牛乳石鹸の赤と青に含まれている成分はどちらも同じです。主な成分:牛乳・水・ステリアン酸・酸化チタン・EDTA-4Na
赤も青も牛乳成分が含まれており、牛乳でもミルクバターというミルク成分が含まれています。
- ミルク(ミルクバター)成分:肌を保護する成分で肌の潤いを保ちます。
- 酸化チタン:紫外線ダメージによる肌の黄ばみや劣化を防ぎます。
- EDTA-4Na:石鹸の変色を防ぎ、石鹸カスが発生しにくいようにします。
- ステリア酸:石鹸を硬くする作用があります。
この成分の他に香料も含まれており、香料が気になる方は掛かりつけ医に相談して使うかどうか決めましょう。
子供や高齢者は肌が敏感なため使える石鹸が限られています。しかし、牛乳石鹸は子供でもお年寄りでも肌荒れが起きることなく使えるように作られています。
では、具体的に赤箱と青箱に分けるのはなぜか。赤と青の違いについて紹介します。
牛乳石鹸の赤箱の成分、効果
赤箱の特徴
洗うとしっとり感があり、秋冬の寒さによる乾燥や、もともと乾燥肌の体質の方向けです。潤い成分が含まれているので、紫外線のよる肌ダメージにも有効です。
乾燥に有効なしっとり感は、青箱には含まれていません。赤箱には「スクワラン」という成分が含まれています。
赤箱に含まれている成分:石ケン素地、香料、牛乳、スクワラン、水、ステアリン酸、酸化チタン、EDTAー4Na
スクワラン:人間の体内にある潤い成分で、保湿化粧水にも含まれている一種の成分。皮膚への浸透性・湿潤性が高いです。
赤箱を使い続ける事で、肌に浸透し乾燥箇所がしっとりしていきます。
スクワランは30代から急激に減少するので、保湿剤でも効果がない時におススメです。子供にも使えるので。入浴時に赤箱を使えば、風呂上り後の保湿ケアも楽になります。
泡立ちもクリーミィで肌に馴染みやすく香りもローズの香りでいいですよ。
赤箱価格
レギュラー100g:110円
大きめサイズ(赤箱125)125g:132円
価格も安いことが、長年愛され続けている理由の一つです。
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牛乳石鹸の青箱の成分、効果
青箱の特徴
洗うとさっぱり感があり、梅雨や夏などのジメジメした時期や脂っぽ・汗かきの人におススメです。さっぱり感がありますが、赤箱同様肌の潤い成分が含まれています。
泡立ちもソフトで肌に優しく浸透し、香りもジャスミンの香りでさわやかな香りを楽しめます。
青箱に含まれている成分:石ケン素地、香料、牛乳、水、ステアリン酸、酸化チタン、EDTAー4Na
赤箱と違うのは、スクワランが含まれていないことです。スクワランは湿潤性が高い成分ですが、青箱にも肌の潤い成分の一つであるミルクバター成分が入っているので、差はありません。
青箱価格
レギュラー85g:88円
バスサイズ130g:126円
赤箱より価格は安いですが、赤箱と同じで肌への潤い効果は変わりません。
牛乳石鹸の赤と青の洗顔の使い分け、選び方
牛乳石鹸の赤と青の使い分けと選び方を紹介します。
赤と青は、同じ成分でも使用感が違うので、人により合う合わないがあります。
赤箱:しっとり感で、乾燥肌の人に向いている
青箱:さっぱり感で、汗かきや脂っぽい人に向いている
赤も青も泡立ちが異なり、クリーミィとソフトな泡立ちでは効果の違いが感じやすいでしょう。
牛乳石鹸の赤箱が合う肌
赤箱が合う肌は、乾燥肌の他にアトピー肌にも効果があります。普通、体の汚れを落とすには、界面活性剤が必要になります。
しかし、アトピー体質の肌は、界面活性剤で余分な保湿まで取ってしまうのでアトピーを悪化させてしまいます。
なので、液体のボディソープより固形石鹸の方が界面活性剤が少なく保湿が保てます。
赤箱は、ミルク成分など肌の保湿成分が含まれているので、アトピー・乾燥肌の方でも安心して使えます。
皮膚科でも液体より固形石鹸を、特に牛乳石鹸を推奨している程です。
赤箱の使い方(アトピーの方向け)
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① 泡立て方
手で擦るだけでも泡は立ちますが、泡立ち感がありません。泡立ち感があった方が肌に浸透しやすくていいですよ。
泡立ちさせるには、泡立てネットや泡だて器の「ほいっぷるん」がおススメです。これらは、100均で手に入ります。
② 洗い方
泡立てたら、手と肌の間に泡がクッションの様になるように洗います。手と直接触れ合うと、ゴシゴシ洗いたくなり、洗いすぎると余分な潤いまで洗い流してしまいます。
肌と手の間にクッションができるように洗うだけで十分に汚れは落ちます。
③ 流し方
ぬるま湯でシャワーを直接肌に当てるのではなく、手にお湯を溜めて洗顔するように洗い流します。
直接シャワーを顔に当てると、水圧で肌にダメージを与えてしまいます。アトピー肌は、刺激に敏感なので、シャワーの水圧も肌への刺激となってしまいます。
石鹸の保管にも注意が必要です。石鹸ケースの下に水が溜まっていると、石鹸がふやけ形が崩れてしまい泡立ちができなくなります。
日頃から石鹸ケースの下の水を溜めないようにし、石鹸は水気を切り湿気のない場所に保管しましょう。
④ 拭き方
タオルでゴシゴシ擦る方がいますが、それは肌を傷つけています。固いタオルだとなおさら、肌へのダメージを受けやすいです。
タオルも柔らかいタオルで、肌にそっと当てるように拭きます。
これらの洗顔方法でアトピー肌は、潤いを保ち症状も悪化しにくいでしょう。ただ、牛乳石鹸だけでなく、洗顔後に保湿剤なども塗ってさらに肌の保湿を高めましょう。
牛乳石鹸の青箱が合う肌
青箱が合う肌は、汗っかきや脂っぽい肌の人(脂性肌)に効果があります。仕上がりはさっぱりな感じなので、汗や脂がのった肌を落としてすっきりできますよ。
おでこや鼻のテカリが気になる人におススメです。香りもジャスミンの香りなので、仕上がりも香りもさっぱりで、夏場や梅雨に時期にだけ使うのもいいです。
ただ、個人によりさっぱりしすぎて、突っ張るような感覚を感じる方もいるので乾燥肌の人には不向きでしょう。
牛乳石鹸をオススメしない人
牛乳石鹸は、肌の体質で合う合わないに分かれます。特に牛乳石鹸は、顔にニキビがある人はおススメしません。
牛乳石鹸を使って体の乾燥は改善できたという例は多いですが、顔はニキビが悪化したなどの例が出ています。
ストレスやホルモンバランスの影響でニキビの出現が不安定な人は、石鹸に含まれる成分が刺激となり逆に悪化する可能性があります。
ボディ用に使うのをおススメします。顔用は病院から処方される薬・軟膏で対処するのが一番です。
赤箱は、乾燥・アトピー肌の方におススメですが、肌の度合いにより逆に悪化することもあります。
保湿する成分が入っているが、使って逆に乾燥する人もいるので100%誰の肌にも合うとは言い切れません。
こればっかりは、体質の問題で石鹸も薬用ではないので完全に改善するとは言い切れません。
青箱は脂性肌に人に向いていますが、さっぱりしすぎて乾燥しやすくなることもあるので乾燥肌気味の人には不向きです。
牛乳石鹸をオススメする人
赤箱は、アトピー・乾燥肌の方に向いています。しっとりな仕上がりで保湿成分が含まれているので、牛乳石鹸+保湿化粧水など洗顔後のアフターケアもきちんと行えば肌に潤いを保てます。
青箱は、脂性肌(汗っかきや脂っぽい肌)の方に向いています。さっぱりな仕上がりなので、顔のテカリや梅雨・夏の時期にさっぱりしたいときに使うといいですよ。
赤箱も青箱も赤ん坊から年寄りまで使えるので、肌が弱い人でも使えます。
牛乳石鹸の口コミ
牛乳石鹸の口コミは以下の通りです。
「洗顔用に使っており、顔の皮脂がしっかり落ちるのですごくいい」
「赤箱の方が仕上がりもしっとりで香りもいい」
「顔にニキビができた時に青箱を使ったら完全にニキビがなくなった」
「脂漏性皮膚炎と診断されて、牛乳石鹸を勧められたので使ってみたら症状が改善された」
「さっぱりしすぎてニキビが増えたが、体のニキビは改善された」
牛乳石鹸の口コミを見ると、良い口コミが圧倒的に多いです。中には肌に合わなかったという口コミもありますが、顔に合わず体には合ったというのがほとんど。
人によりますが、牛乳石鹸はボディ用に使うのがいいのかもしれませんね。
まとめ
牛乳石鹸について紹介しましたが、皮膚科医が推奨するほどなので効果も高いです。
赤ん坊から年寄りまでとオール年代で使えるという事と保湿成分がたっぷり含まれているのが人気の一つなのでしょうかね。ただ、顔用で使うと合わなかったという口コミもあるので、牛乳石鹸はボディ用に使うのがいいのかもしれません。
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