ストウブ(STAUB)鍋とは?人気の秘密、おすすめの選び方をご紹介

最近、料理愛好家や料理好きの方の間で人気急上昇中の「ストウブ鍋」を知っていますか?

家庭のみならず、ミシュラン星付きのレストランでも愛用されている程の鍋だそうです。

今回は、ストウブ鍋の人気の秘密や選び方などについて紹介します。

目次

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ストウブ鍋とは

鍋 オレンジ

ストウブ鍋は、フランスのアルザス地方にある「staub」社が製作した鍋です。アルザスは、
ドイツ、スイスの国境に接する山岳地帯で、肉を中心とした食文化な事から美食の地とも言われています。

staub社のフランシス・ストウブ氏とミシュラン3つ星シェフが協同で、フランス料理をさらに美味しくする鍋を開発しました。それがストウブ鍋です。

開発当初はプロ用の調理器具としてレストランで使われていましたが、徐々に家庭料理をより美味しくできる鍋として普及されるようになりました。

ストウブ鍋の人気の秘密

鍋 女性
ストウブ鍋の人気の秘密を紹介します。

    熱の伝導性・保温性が高い
    料理をしていると、ムラなく全体的に熱が伝わるようにするのに時間がかかったり、上手くできない事がありませんか?

    しかし、ストウブ鍋は鋳物ホーロー製なので、ムラなく熱が伝わり保温性に優れています

    *鋳物ホーロー製:部厚い鉄でできており、利便性を考えて表面にガラス質を吹き付けてコーティングする製法

    鋳物ホーロー製なので、熱伝導率・保温性が高くムラなく加熱することができ、冷めにくいので長時間の煮込み料理にも最適です。

    素材の水分を逃がさない
    ストウブ鍋ならではの特徴で、蓋裏の突起(ピコ)が加熱で素材から出る水分を逃がさない構造になっています。

    素材から出る水分が蓋裏につき、ピコを伝って素材に戻るため素材が持つ元々の水分だけでも調理する事が出来ます。水分が多い素材なら素材の水分だけで茹でる事も出来ます。

    見た目もオシャレ
    普通の調理器具というと、地味な見た目が多く台所に置きっぱなしだと、オシャレでなく生活感丸出しの感じに見える事があります。

    しかし、ストウブ鍋だと調理器具としての性能の他に、見た目もオシャレで置きっぱなしでも台所がオシャレな空間のように見えます。

ストウブ鍋の選び方と種類

鍋 黒
ストウブ鍋の選び方と種類について紹介します。

選び方

    シェイプを決める
    初めて購入する際は、「ピコ・ココット ラウンド」「オーバル」を選ぶのがおススメです。

    ラウンド:煮物や炊飯・無水調理・焼く・炒める・蒸す・揚げるなど鍋一つで多くの料理ができます。熱の伝導率が均一で、コンロ上でも場所を取らず収納しやすいです。

    オーバル:ラウンドと同じく多くの料理ができ、特に、魚・肉の塊や長い野菜なども切らずにそのまま料理できます。

    オーブントースターに入るサイズで、ラウンドより高さが低いためテーブル上でも取り分けやすいです。

    「ピコ・ココット ラウンド」「オーバル」は、ピコが付いているので、素材の水分だけでも料理ができるので、おススメです。

    サイズを決める
    ストウブの鍋のサイズを決める際は、2つのイメージを決めましょう。毎日の献立のメインメニューと副菜などの付け合わせのイメージをしましょう。

    メインメニューの際は、ピコ・ココット ラウンドなら20・22cm、オーバルなら23・27cmがおススメです。

    副菜などの付け合わせの際は、メインメニューの鍋よりワンサイズ小さい鍋にしましょう。大きすぎず小さすぎないので、一人分の器としても利用でき、メインメニューと組み合わせやすいです。一人暮らしの方にもおススメです。

    こちらは、ラウンドなら14・16cm、オーバルの15・17cmがおススメ。

    2つ目の購入を検討している場合は、以下を参考にしてみてください。

    <ピコ・ココット ラウンド>の場合
    10㎝(1人分):おつまみ系(アヒージョ、ディップなど)やスープ(オニオングラタンスープなど)デザート(焼き菓子やプリンなど)に適している。

    14㎝(1~2人分):副菜や汁物・揚げ物に適している。野菜や魚の蒸し煮やアヒージョ、ドリアなど。

    16㎝(2人分):14㎝と同じで、汁物や副菜など小さなおかずの他に、鍋のまま器としても使える。蒸し煮や揚げ出し豆腐、一人分のうどんなど。

    18㎝(2~3人分):メインディッシュと副菜に使えるサイズで、かぼちゃの煮物やスープなど。

    20㎝(3~5人分):18㎝と同じで、カレーやシチュー、豚の角煮などメインメニューにおススメ。

    22㎝(4~6人分):ピコ付きの鍋なので、ピコ効果により煮込み料理等におススメ。

    24㎝(4~6人分):22㎝と同じで、煮込み料理の他にパーティー料理にもおススメ。
           
    <ピコ・ココット オーバル>の場合
    11㎝(1人分):おつまみ系(アヒージョ、ディップなど)やスープ(オニオングラタンスープなど)デザート(焼き菓子やプリンなど)に適している。

    15㎝(1~2人分):小さなおかずや汁物に適しており、蓄熱性が高いので少量の煮物や揚げ物もできる。横長なので、オーブントースターにも使える。
    アスパラの蒸し煮やアヒージョなどのおつまみ、1人分のグラタンなど。

    17㎝(2人分):15㎝と同じで、アヒージョなどのオーブントースターレシピも可能。

    22㎝(2~4人分):メインメニューや・副菜に使えて、揚げ物も少ない油で調理可能。ローストビーフ、エビフライなど。

    27㎝(3~6人分):ピコの効果を実感できるサイズで、煮込み料理やとうもろこしの丸焼きなどにもできる。ローストチキン、アクアパッツァ、茹でとうもろこしなど。

    カラーを選ぶ
    ストウブ鍋は色合いにより雰囲気が変わります。現在、売りに出されているカラーは、以下の通りです。

    (1)スタンダードカラー
    ブラック:ベーシックな基本カラーで、プロの愛好家やレストランで使われています。見た目もクールで、スタイリッシュなモノトーンでもあるのでインテリアとしてもおススメ。

    グレー:和風にもなじむカラーで、北欧風インテリアとの相性抜群。ギフトプレゼントにもおススメ。

    チェリー:キュート感と温かみ感があるカラーで、テーブルが一気に華やかになります。ファンの間でも根強い人気商品で、全部のストウブ鍋をチェリーで揃えたいという方がいるほど。

    カンパーニュ:ナチュラルカラーで、どんな食卓雰囲気にも馴染み、どんな料理に合うカラーです。

    (2)マジョリカカラー
    グレナディンレッド:透明感が特徴のダークレッドで、シックな印象とエレガントな存外感があるカラーです。

    グランブルー:深海の色を思わせるダークブルーで、北欧インテリアのテーブルにおススメ。

    バジルグリーン:みずみずしい深みのあるカラーで、明るい白木のインテリアやナチュラルな空間にもぴったりなカラー。

ストウブ鍋の種類の特徴

ストウブ鍋の種類の特徴について紹介します。

    ピコ・ココット
    ピコ・ココットはstaub(ストウブ)鍋で一番ベーシックな鍋です。ピコ付きなので煮込み料理など均一に火の通りが必要な料理も簡単に調理でできます。

    ピコ付きは「セルフ・ベイスティング・システム」とも呼ばれ、鍋の中で野菜の水分から発生した水蒸気を逃がすことなく鍋内部で循環し、食材のうまみを逃がすことなく調理できます。staub(ストウブ)オリジナルのシステムです。

    ラ ココット DE GOHAN
    美味しい白米を食べたいという願いから開発された鍋で、炊飯時に鍋内部で発生する対流を考えて作られた丸みのある形が特徴的です。

    サイズはS・Mの2種類で、Sサイズは1合、Mサイズは2合のご飯を炊くことができます。

    WA-NABE
    ピコ・ココットと違い、WA-NABEは底がラウンド型で丸くなっており、鍋の中の食材を対流させて火が均一に通るようにします。

    ブレイザーソテーパン
    炒め・煮る料理に適しており、ピコ・ココットよりも浅めの鍋です。ピコ付きなので、食材のおいしさを逃がすことなく煮込み料理などができます。

    浅い鍋なので鍋のままテーブルに出す事もでき、蓄熱性も高いので料理が冷めにくく長時間温かい状態で維持できます。

    ニダベイユ
    鍋底が蜂の巣状のようにデコボコしており、食材との接触面が少ないので焦げが付きにくく、余分な油を落としてヘルシーな調理ができます。

    グリル
    蓋つきのグリル専門の器具で、蒸し料理とグリル調理のメリットな点を合わせた「スチームアンドグリル」また、純粋なグリル料理ができる「ピュアグリル」があります。

    スチームアンドグリル:食材に焼き目をつけそれからスチームで中まで火を通す調理ができる。

    ピュアグリル:丸型のラウンドと四角型のスクエアの2種類の形があり、グリルで焼き目をつけてからそのままオーブンに入れて調理する事ができる。

    フライパン
    グリルに比べて深さがあり、底が平らなので、スープやソース作りに適しています。グリル同様、そのままオーブンに入れて調理する事ができ、ハンバーグなども焼いてそのままオーブンに入れて煮込みハンバーグにする事も出来ます。

    マルチパン
    中華鍋のような円形に丸底で深さがあるので、てんぷらなどの揚げ物・炒め物や煮物も作ることができます。

    ミニシリーズ
    小さな鍋で、少しだけ作る時に適しています。小さな鍋なので、そのままテーブルに出す事もでき、オーブンに入れて調理することも可能です。

    フォンデュ
    チーズフォンデュのポットとチョコレートフォンデュのポットがセットになって売られています。また、単体で下のバーナーも購入することも可能です。

ストウブ鍋の初心者におすすめサイズ、種類

ストウブ鍋の初心者向けの鍋は、「ピコ・ココット・ラウンド」がおススメです。ストウブ鍋の中で特に人気で、丸い形をしているので煮込み料理や炒め物などあらゆる料理が調理できます。

サイズも普段から何人家族なのか・どのような料理を作っているかでサイズも変わります。

少量のおかずや汁物に使う場合は、10・14・16・18㎝のミニサイズ。軽く出し入れしやすいので、1人暮らしや2~3人家族向けのサイズです。

メインのおかずを作る際は、20・22cmのサイズ。容量も2.2L/2.6Lと3~4号分のご飯が炊けるほどの大きさですから、4~6人など家族が多い家庭におススメです。

おでんや揚げ物など大量のおかずを作る際は、24㎝がおススメ。3.8Lという大容量なので、揚げ物など大量のおかずや週末の作り置きにぴったりです。

ストウブ鍋のお手入れ方法

ストウブ鍋のお手入れ方法を紹介します。

    柔らかいスポンジで洗う
    研磨剤入りやたわしなど硬いスポンジで洗うと、ストウブ鍋の特徴であるエマイユ加工を傷つけてしまうので、柔らかいスポンジに洗剤をつけて優しく洗いましょう。

    使わない時は鍋と蓋が密着しないようにしまう
    密着したまま保管すると、密着部分が錆びてしまう可能性があります。当分使わない時は、鍋と蓋の間に布巾などを敷いて錆つくのを防ぐことができます。

    使用後は、油を馴染ませて保管する
    使用後に油をネジませておくとエマイユ加工を長持ちさせることができます。エマイユ加工は調理中に焦げないようにする特徴があるので、きちんと保管しましょう。

    焦げた時は重曹を使う
    ストウブ鍋に限らず鍋の焦げ付きを取るのは大変ですよね。内側と外側が焦げた時の対処法を紹介します。

    内側の場合:キッチン掃除で使う重曹を使えば内側の焦げが取れます。

    ストウブ鍋に水と重曹を入れて加熱(中火)し、沸騰させ30分程火にかけておく
    *重曹は鍋の底が隠れるくらいたっぷり入れる
    *吹きこぼれないように水の量を調節する
                    ↓
    30分経ったら水洗いし、柔らかいスポンジで優しく洗うと焦げを落とせる
    *ストウブ鍋は急激な温度差変化に弱いので、粗熱が取れてから水洗いする

    外側の場合:内側と同じように重曹を使います。
    ストウブ鍋が入るくらいの大きな鍋を用意し、水と重曹を入れ、加熱(中火)し沸騰したら30分火にかける
    *重曹の量は、ストウブ鍋の底が隠れるくらい入れる
                    ↓
    火にかけたらストウブ鍋を取り出し、粗熱を取ったらスポンジで水洗いする

ストウブ鍋を使う際に気を付ける点

ストウブ鍋を使う際に気を付ける点を紹介します。

    使う前に油で馴染ませる
    使う前に油で馴染ませることがストウブ鍋を長く使い続けるために必要な事です。

    柔らかいスポンジに洗剤をつけて洗い、水分を拭き取った後にストウブ鍋に油を入れて全体に馴染ませるように弱火で3分程加熱します。

    加熱後、粗熱を取りキッチンペーパーで油をふき取れば使い始めの手入れ完了です。油を入れて火にかけペーパーで拭き取る工程は3回繰り返すのが大事。

    急激な温度差変化を避ける
    ストウブ鍋は急激な温度差変化に弱いので、弱火からじっくり温めていきましょう。使用中の他に使用後の手入れの際も鍋の粗熱を取ってから洗いましょう。

    粗熱を取らずに熱いまま水に漬けてしまうと、急激な温度差でヒビや割れたりなどと破損の原因となります

    金属製の調理器具を使わない
    ストウブ鍋に限らず、鍋はテフロン加工されている物もあるので、金属製の調理器具を使うと鍋の表面を傷つけてしまい、長持ちできません。

    調理する際は、木製やシリコン製の調理器具を使いましょう。

    乾燥したら油を馴染ませる
    ストウブ鍋を使う際に、鍋の内側が白くなって乾燥していたら、油を馴染ませる事で乾燥を防ぐことができ、長持ちさせることができます。

    ストウブ鍋の内側の汚れやほこりを拭き取り、キッチンペーパーに油を染みこませて塗ります。

    弱火で20分ほど加熱し、粗熱を取ったらキッチンペーパーで油を拭き取って、もう一度弱火で20分火にかけます。

    油を染み込ませて加熱させることで、油で鍋の内側がしっかりとコーティングされ長持ちします。

    IHの場合、最初は弱火で温める
    食材の水分のみで調理する場合は、頻繁にフタを開けたり、強火で加熱すると焦げの原因になるので必要以上に加熱や開けたりしない
    ⑦ 空だきNG
    ⑧ 天ぷらなど大量に油を使う料理のときは油の温度を200度以上に上昇させない。
    ⑨ 石油ストーブの上での使用NG
    ⑩ 調理中は、鍋のつまみが熱くなっているので鍋つかみを使う。
    ⑪ 漂白剤の使用NG
    ⑫ 電子レンジは使わず、オーブンを使う。

ストウブ鍋で簡単に出来る絶品料理3選

鍋 シチュー
ストウブ鍋で簡単にできる料理を3選紹介します。

カレー

    肉(300g)はお好みでOKです。鶏肉の場合、ヨーグルトに牛肉は玉ねぎのすりおろしに漬け込むと柔らかくなります。面倒ならそのままつけなくてもOK。
    ① 玉ねぎ3個中2個はみじん切り、もう一個は櫛切り
    にんじん(1本)はいちょう切り、じゃがいも(2個)は乱切り
    トマト(3個)はみじん切りにする
    ② 玉ねぎとにんじんを鍋に入れてすぐに蓋をし、弱火で30分加熱する。焦げないように10分おきに混ぜる。
    ③ トマトとジャガイモと肉とローリエを加えて蓋をし、弱火で30分加熱する。③と同じく10分おきくらいに焦げないように混ぜる。
    ④ 食材からの水分が十分に出ていたらそのまま無水調理する。水分が足りていなかったら食材が浸かるぐらいまで水を足す。トマトジュースでもOK.
    ⑤ 火を止めてカレールー(4~5皿分)を入れて、カレールーが溶けたら蓋をして弱火で10分煮込む。
    ⑥ 10分煮込んだら火を止めて冷めるまで待てば完成。冷ますことで味が具に染み込みやすくなるため。

ローストビーフ

    ① 牛もも肉の塊(400g)の全面に塩コショウ(適宜)を多目にまぶしつけて、室温に戻しておく。
    ② ストウブ鍋にオリーブオイル(少々)を入れてしっかりと加熱(薄煙が立つまで)し、①の牛肉を入れて全面焼きつける。1面焼き付けるのは数分程度でOK。
    ③ 焼き付けたら取り出してアルミホイルで巻く。
    ④ アルミホイルで巻いた牛肉をストウブ鍋に再度入れて、蓋をして30分放置する。(火を消したままにする)
    ⑤ 30分放置したらストウブ鍋から取り出し、アルミホイルに包んで室温で1時間放置すれば完成。

豚の角煮

    ① 豚バラブロックを食べやすい大きさに切り、多めに引いた油(100㏄)で焼き付ける。脂身から焼くように。肉全面返しながら焼くことで、煮崩れも防げる。
    ② 肉から出た脂をキッチンペーパーで拭き取り、一度取り出す。鍋に残った脂も捨て鍋に肉を戻し、肉が浸かるぐらいの水を入れて蓋をし、30分~2時間加熱する。加熱したら火を止めて30分以上蒸らす。
    ③ 肉を茹でている間に、大根(1/2本)の下茹でとゆで卵(人数分)を同時に作るために、同じ鍋に大根と卵を入れて蓋をし、加熱する。
    ④ 沸騰したら、火を消して10~15分放置する。
    ⑤ 肉を蒸し終わったらザルに出して肉を水で洗って良く拭く。
    ⑥ 肉だけ鍋に入れ、ネギ(長ネギの青い部分2本分)、生姜(大さじ1)、調味料(出汁400㏄/酒100㏄/みりん100㏄/醤油(好みの濃さ)/砂糖大さじ5)を入れて蓋をして30分~1時間煮込む
    ⑦ 時間差で、大根と卵を投入し、入れてからさらに10分~20分弱火で煮る。時間が経ったら火を止めて味を染み込ませば完成。

まとめ

ストウブ鍋の購入を検討している方は、今回紹介した事を参考にしてみてください。
きっといつもの料理が楽に時短で出来ると思います。
種類も豊富で自分に適したストウブ鍋を選んで見て下さいね。

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