12月に入ると正月に向けて大掃除や正月準備で忙しくなりますね。新年に向けての準備で大変なのが、大掃除です。
大掃除は、普段掃除しないと場所も掃除するので時間がかかり疲れます。効率的に大掃除を済ませたいと思っている方が多いでしょう。
大掃除は、計画を立てないと時間がロスしてしまい年が明けるギリギリまで掃除する羽目になってしまいます。
一年の最後の日くらいは、掃除も済みゆっくり新年を迎えられるようにしたいですよね。
本記事は、大掃除のコツや掃除方法などを紹介します。
目次
大掃除のコツと道具
忙しい年末の間に、効率よく掃除を進めるためにはポイントがあります。
大掃除はいきなり行うのではなく、準備物品や掃除する流れなどスケジュールを計画しないとうまくいきません。
効率よく掃除をするポイントを紹介します。
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① 掃除用具と掃除用洗剤が揃っているか確認する
大掃除でよくあるのが、掃除中に掃除用具の不足で買い物に行くことです。
そうなると、時間のロスとなってしまうので、掃除前に用具や洗剤があるかどうか確認しておきましょう。
② 使わない不要なものは処分か閉まっておく
掃除の際、様々な物が部屋においてあると部屋のスペースが狭く掃除しにくいです。また、使わない不要な物を置いておくと埃が溜まり掃除する場所が増えて面倒くさくなります。
大掃除を機に不要な物は処分して部屋をすっきりさせましょう。その際に、ゴミの回収日も確認して処分するように。
どうしても「置いておきたい/処分したくない」という方には、ガラス棚など埃がかぶらないようにするといいですよ。
③ 掃除用具や洗剤を掃除する箇所に置いておく
掃除する箇所に、掃除用具を置いておくといちいち道具を取りに行かずに済みます。
④ 掃除する時間を決めて時間内に終わらせる
大掃除は、普段掃除しない場所や汚れが落ちにくいなど、掃除が難しい場所が必ずあります。
このような場所の掃除は、時間がかかるので他の場所の掃除までできません。日にち/時間を決めて掃除しないといつまでも終わりません。
掃除する前に時間や日にちを決めてから行いましょう。
⑤ 掃除は、上から下、奥から手前に掃除する。
掃除は、上から下、奥から手前に掃除しましょう。適当に掃除すると綺麗にした場所にゴミや汚れがついてしまい再度掃除しなくてはならなくなります。
⑥ フローリング用のウェットシートなど掃除用のウェットシートをまとめて用意
掃除で濡れ雑巾を使用する方もいますが、ウエットシートの方が汚れも取れて除菌もできるのでおススメです。
雑巾だと汚れは取れますが、除菌ができません。また、絞る際に汚い水に入れて行うので床などに菌をばらまくようなものです。
その点、掃除用のウェットシートは、使い捨てでき掃除兼除菌もできて一石二鳥ですよ。
使い捨てなので大量に用意しなくてはならないですが、100均で手に入るのでそこまで費用はかかりません。
⑦ 厄介な汚れ場所は、事前に洗剤をつけて馴染ませておく
取れにくい厄介な汚れは、事前に洗剤を馴染ませておくことで取れやすくなります。
ガスコンロの油汚れなどは、洗剤をつけて馴染ませる事で落ちやすくなるのと同じです。
次に準備する掃除用具を紹介します。
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マスク・バンダナ・ゴーグル
使い捨てビニール手袋
エプロン・汚れてもいい服
古歯ブラシ・割り箸・メラニンスポンジ・ブラシ
新聞紙
掃除用ウエット/ドライシート
ホウキ・ちりとり・ハンディワイパー
ゴミ袋
洗剤
掃除する前にこれらの掃除用具と掃除するポイントを把握・準備しておきましょう。
大掃除をする場所の決め方
大掃除は、掃除する順番を決めないと効率よく行えません。効率よく掃除するために掃除場所の決め方を紹介します。
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① 汚れが溜まりやすい場所(キッチン・リビング)
キッチンなどの水回りやリビングなどは、毎日使っているので汚れが溜まりやすいです。
キッチンやリビングは、家によりますが家の中でもメインの広さなので大掃除に限らず掃除は面倒くさいです。
大掃除となると、普段掃除しない場所も掃除するので時間がかかります。なので、最初に広いよく使うキッチンやリビングから掃除した方が後々楽です。
② 冷蔵庫や電子レンジなどのキッチン用家電とキッチン全体
水回りのキッチンやキッチン用家電製品は、毎日使うので汚れが溜まりやすいです。電子レンジなら油汚れや水滴、冷蔵庫なら調味料がこぼれたり、野菜の泥など。
コンロの油汚れも使用後に掃除しないとこびり付いて簡単に取れなくなります。コンロ使用後は、油拭きクリーナーで綺麗に掃除しましょう。
特に冷蔵庫は食品を保管する場所なので、汚れを放置するとカビや雑菌が繁殖するので衛生上駄目です。
普段の掃除で常に綺麗にしておくことが理想ですが、中々掃除する時間が確保できない人もいるので大掃除で綺麗にしましょう。
③ 洗面所・トイレ・浴室などの水回り
洗面所などの水回りもキッチン同様毎日使うので汚れが溜まりやすいです。洗面台は毎日洗顔や手洗いなどで使うので意外と汚れがあります。浴室やトイレも同様です。
特に浴室や洗面台は、水垢やカビなどが発生しやすいので汚れを放置すると業者に頼むまでの汚れに悪化してしまいます。
あと、洗濯機の掃除で「洗濯槽にだけ掃除すればいい」という方がいますが、洗濯機の掃除は洗濯槽だけではありません。
洗濯機の周りやふち等にも埃や洗剤のカスなどが意外と溜まっているので掃除しましょう。
④ 玄関
玄関は、外出/帰宅時に外の汚れが持ち込まれるのが多い場所です。玄関が汚いと運気も下がりますね。
新年になると歳神様が自宅に来る時に、出入り口である玄関が汚いのは神様に失礼です。
大掃除に限らず毎日でなくても掃き掃除程度はしましょう。
掃除する際は、リビング→キッチン→洗面所→玄関(寝室など)の順に掃除するのがいいでしょう。
必ずこの掃除順通りにしなければならないというわけではありません。何から掃除すればいいか分からないという方は、ぜひ参考にしてみてください。
大掃除のスケジュールの立て方
大掃除を効率的に終わらせるためには、簡単なスケジュールを立てるのがおすすめです。
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① 掃除用具の確認
② ゴミ収集日の確認
③ 不用品の整理/処分
④ 掃除場所を決める/確認
⑤ 掃除場所に掃除用具を置く
⑥ 大掃除当日を迎える
スケジュールを立てる際に、ゴミの収集日の確認は徹底しましょう。不用品を処分する際は、地域ごとで年末の収集日は異なるので早めに処分しましょう。
大掃除の場所別手順とポイント
大掃除の場所別の掃除手順とポイントを紹介します。
キッチン
キッチンは冷蔵庫、レンジ、ガスコンロ、換気扇、シンク、排水溝が油や埃などで汚れています。
キッチン用品の掃除の手順を紹介します。
① 換気扇
換気扇は油汚れが原因なので、重曹かセスキ炭酸がおススメです。換気扇の汚れを放置すると、故障や換気力の低下につながるので、定期的な掃除が必要です。
換気扇の掃除方法
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大きめの鍋に常温の1リットルの水を入れ、重曹かセスキ炭酸ソーダを大さじ3杯入れる
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沸騰するまで加熱し、溶け残りがないように適宜かき混ぜる
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沸騰して10分経ったら火から下ろし、手で触っても大丈夫な温度になるまで冷ます
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冷めたら換気扇の電源と電源プラグをオフにする
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床が汚れないように新聞紙などを敷き、ゴミ袋を広げておく
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換気扇のフィルターやファン・ネジを外し、ゴミ袋に入れる
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ゴミ袋の中に冷ました重曹/セスキ炭酸ソーダ水を入れ、1~2時間放置する
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漬け置きで取れなかった汚れは、歯ブラシなどで擦り落とす
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汚れを擦り落としたらお湯で洗い流し、水気を拭き取り換気扇に取り付ける
*アルミ・銅性の鍋は、黒く変色するので避けましょう。
*重曹水を長時間火にかけると重曹が含まれた湯気で、換気扇白くなってしまいます。長時間の沸騰は避けましょう。
*漬け置きする際に、部品が浸かる程度まで入れましょう。
② ガスコンロ
ガスコンロの油汚れには重曹がおススメです。油汚れは放置すると固まるので油汚れを中和する重曹が効果あります。
ガスコンロ掃除方法
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油汚れの部分に、重曹の粉/重曹水を吹きかけ、馴染むまで5分放置し拭き取るだけです。
重曹水は、100mlの水に小さじ1杯の重曹を入れて混ぜたもので、スプレーボトルに入れると使いやすいです。
天板の場合
重曹の粉をかけて15分ほど放置し、拭き取れば汚れは落ちます。粉でも取れない汚れは、柔らかいスポンジにクリームクレンザーをつけて擦ると取れます。
*スポンジの他に食用ラップで円を描くように擦るとこびり付いた汚れも落ちます。ただ、天板の素材により剥がれてしまう事もあるので注意しましょう。
グリルの場合
グリルも重曹水を吹きかけて拭き取るだけで汚れは取れます。頑固な汚れには、重曹水に浸して取る方法があります。
洗面容器などグリルが収まる容器に重曹水を入れてグリルを30分~1時間程度浸します。
時間が経ったら洗い流し拭き取れば頑固な汚れも取れます。
③ 冷蔵庫
冷蔵庫は、食品を扱うので野菜の汚れやこぼれた調味料を放置していると、カビが発生してしまいます。食品を扱う上で、冷蔵庫内の衛生面には機をつけなければなりません。
冷蔵庫の掃除方法は、冷蔵庫クリーナーやアルカリ電解水のスプレーなどで拭けばいいです。
④ シンク/排水溝
キッチンのシンク/排水溝の汚れは、石鹸カスや油汚れなど料理で発生した汚れがほとんどです。
シンク/排水溝は、食品を扱う場所の一つなので掃除は、市販の洗剤やお酢/重曹/クエン酸など人体にも安全な洗剤がおススメです。
シンクの掃除方法
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水垢の場合
酢と水を1:2で混ぜた酢水かクエン酸水(100mlの水に小さじ1/2のクエン酸を混ぜたもの)を作る
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汚れ個所にスプレーして1~2時間放置しスポンジで擦ると汚れが取れる
頑固な汚れには、ペーパータオルに酢水/クエン酸水を含ませ汚れ部分にパックし2~3時間放置します。パック後にスポンジで擦れば、頑固な水垢も落ちます。
石鹸カスの場合
シンクを軽く水洗いし、粉の重曹をふりかけ30分~1時間ほど放置します。あとは、スポンジで擦った後に水で洗い流すだけです。
頑固な汚れの場合はセスキ炭酸ソーダがおススメです。
セスキ炭酸ソーダ水(500mlの水に小さじ1杯のセスキ炭酸ソーダを混ぜ合わせたもの)を汚れ個所にスプレーし10分放置します。あとは、スポンジで擦り洗い流すだけです。
排水溝の掃除方法
排水溝の汚れは、食品のカスや油汚れなどで放置するとカビや雑菌が繁殖し臭いにおいが発生します。
排水溝に粉の重曹をふりかけ、その上から酢かクエン酸をかける
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更にその上から少しずつぬるま湯をかけ、30分放置しお湯で洗い流す
*30分以上放置すると汚れが固まってしまうので注意しましょう。
重曹やクエン酸でなくてもキッチンハイターやパイプユニッシュなどの市販の洗剤でも十分効果があります。
紹介した方法は、「しっかり掃除したい」「市販の洗剤では取れない頑固な汚れ」の場合にいいかもしれません。
お風呂
お風呂の汚れは、赤/黒カビや石鹸カス、皮脂汚れ、水垢が主な汚れです。皮脂汚れと石鹸カスの汚れを放置すると雑菌が繁殖し、カビやぬめりが発生します。
カビ以外の汚れには重曹が効果的で、沸騰させた重曹水はさらに効果があります。
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① 水垢・皮脂汚れ・石鹸カスの場合
1ℓの水を大きめの鍋に入れて沸騰させ、大さじ5~6杯の重曹を入れる
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重曹を入れたら20~30分沸騰させ、触れる温度まで冷ましスプレーボトルに入れる
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お風呂場の床に重曹水を吹きかけ数時間放置しブラシで擦りお湯で洗い流す
② 黒カビの場合
黒カビには、クエン酸と重曹の組み合わせが効果的です。
クエン酸水(200mlの水に小さじ1杯のクエン酸を混ぜたもの)を黒カビ箇所に吹きかける
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その上に粉の重曹をふりかけ、泡が発生したら優しく柔らかいブラシなどで擦り落とす
*固いブラシで強く擦ると、カビが広がってしまうので注意しましょう。
トイレ、洗面所
トイレや洗面所も毎日使う場所なので、石鹸カスやカビ、水垢など水回り特有の汚れが発生します。汚れを放置すると、悪臭を放つようになるので毎日の掃除が必要です。
洗面所の掃除方法
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① 黒ずみ・水垢の場合
クエン酸水(100mlの水+小さじ1/2のクエン酸を混ぜたもの)を汚れ部分にかけ、5~10分放置する
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時間が経ったら、スポンジで擦り洗い流しキッチンペーパーなどで拭きとるだけ
スポンジもメラニンスポンジなど柔らかい物がおススメです。固いブラシだと傷つけてしまう事もあるので注意です。
赤カビは、洗面台が濡れたまま放置されていると発生しやすいです。カビは、湿気を好むので洗面台や風呂場などの水回りに発生します。
赤カビは、1日に1回の簡単な掃除をすれば防げます。
赤カビは45度以上のお湯には弱いので、洗面台を使ったらお湯で洗い流し水分を拭き取り、換気を徹底すれば赤カビを防げます。
② 手垢や化粧品に含まれる油汚れの場合
重曹水(100mlの水+小さじ1杯の重曹を混ぜたもの)を汚れ個所にかける
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軽い汚れならスポンジで擦り、頑固な汚れには10分放置し擦って洗い流し拭き取るだけ
洗面台の掃除には重曹やクエン酸も効果的ですが、正直面倒くさいですよね。「時間がない/楽に済ませたい」という方には、市販のクリーナーとメラニンスポンジがいいでしょう。
市販のクリーナーも洗面台対応用に作られているので、効果はあります。
また、日頃から水気の拭き取り・石鹸の洗い流し・換気を徹底すれば大掃除で困らなくなります。
トイレの掃除方法
トイレの掃除方法は、重曹やクエン酸などではなく市販のトイレ用洗剤/クリーナーが効果的です。
便器内の汚れをブラシで擦る方がいますが、ブラシで擦るのは汚れを広げてしまい手や服に菌を付着させてしまいます。
トイレ掃除は、ドメストやカビキラーなどのスプレーし擦らない方法で行うのが一番です。
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① 床や便座・ペーパーホルダー、棚はトイレクリーナーで拭き取る
② 便器にトイレクリーナーやカビキラーをスプレーする
③ 床にマットしている場合は、アルコールスプレーを吹きかける
④ ドアノブとドアをアルコールウェットティッシュで拭く
これらは、私が行っている掃除で正しい掃除方法ではありません。クリーナーやカビキラーなどトイレ掃除用品で、床や便座などを拭くのは同じでしょう。
トイレは、排せつする場所なので他の場所より菌も多く汚い場所です。ブラシで擦るなどの菌をまき散らすような掃除方法はやめましょう。
レンジ回り
電子レンジの汚れは、食品カスや油汚れ、水滴による水垢です。これらの汚れを放置すると、汚れがこびりついて取りにくくなります。
他には、菌が繁殖し食品に菌の付着や加熱力の低下、汚れによる発火・故障など。
電子レンジは、1週間に1回の頻度で掃除するのが一番です。
電子レンジの掃除方法
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① 食品カスや油汚れの場合
耐熱容器に、1カップの水+大さじ1杯の重曹/セスキ炭酸ソーダを入れる
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耐熱容器を電子レンジに入れ加熱し、加熱後はそのまま置いておく
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重曹水/セスキ炭酸ソーダ水を電子レンジの庫内に入れ、5分加熱し加熱後は出さずに15分放置する
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15分経ったら、庫内のふやけた汚れを水拭きし、最後に乾拭きすればOK
② 水垢の場合
水垢の場合は、クエン酸が効果的で油汚れと同じ方法で行えば汚れは取れます。
ただ、頑固な汚れは、一度では取り切れないので何度か繰り返す必要があります。
電子レンジなどの電化製品は、汚れを放置すると故障や菌の繁殖、発火などの恐れが発生しやすいので、定期的な掃除が必要です。
玄関周り
玄関の主な汚れは、砂埃・土埃や手垢、花粉などです。
玄関は家の入口なので、靴底に付いた汚れがどうしても入ってしまいます。雨の日は、靴底が濡れているので、普段より土や砂が付いてしまいます。
玄関に付いた際に固まってしまいこびりついて取れにくくなります。
普段の掃除では、ほうきや掃除機で埃やゴミを取るだけでいいです。大掃除では、掃くほかに洗剤で拭き取りましょう。
ほうきで掃いた際に、埃が舞ってしまうので濡らした新聞紙を撒いて掃けば、ほうきだけで掃くより綺麗になります。
泥や月汚れならセスキ炭酸ソーダ、黒ずみの汚れは重曹が効果的です。
玄関の掃除方法
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① 靴箱の中身を空にし、ほうき/掃除機で埃を取り除く
② スプレータイプの洗剤をキッチンペーパーに付けて拭く
③ 乾いた布やキッチンペーパーで乾拭きし、しっかり乾くまでドアを開けておく
汚れを放置すると、カビが生えてしまいアレルギーの方は、症状の発症や悪化する可能性があります。そうならないためにも定期的な掃除が必要です。
まとめ
今回、大掃除のコツや掃除方法を紹介しました。大掃除は、大変ですが普段からこまめに掃除しておくようにすれば大掃除も楽に済ますことができます。
掃除も、スケジュールや物品準備など事前準備を徹底しなければ効率的な掃除はできません。事前準備も含めたのが大掃除ですから。
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