チャイルドシートは何歳まで?道路交通法や違反は有るのかチェック

子供がいる家庭では、チャイルドシートを持っているのが普通ですよね。産前産後と購入するタイミングは人それぞれです。

チャイルドシートの使用は法律で義務付けられています。しかし、運転中は着用するという事を分かっていても、「何歳までの着用すればいいの?」や付け方やつけ忘れた時の事など具体的な内容までは知らない方が多いでしょう。

子供を守れるのは親だけですからね。子供を守るためには、親が法律の事を理解していなければ意味がありません。

本記事は、チャイルドシートは何歳までつけるべきか、違反や法律の内容などについて紹介します。

目次

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チャイルドシートは何歳まで必要

チャイルドシート

そもそもチャイルドシートの着用が義務付けられたのは、2000年4/1に道路交通法の改正で決められました。

チャイルドシートの着用年齢は、5歳までと法律で決められています。もう少し詳しく言うと、5歳以上6歳未満ですね。

必ずしも運転中に事故が起こらないとは言い切れません。今では、煽り運転など車に関する事故・事件が多いので子供を守るためにもチャイルドシートの着用は必須ですね。

チャイルドシートの道路交通法

チャイルドシートに関する道路交通法について紹介します。

5歳までの着用義務の他に、特別な理由で6歳未満でもチャイルドシートの着用を免除される場合があります。

チャイルドシートの着用免除については、道路交通法施行令第二十六条三の二に記載されています。

チャイルドシートをつけなくても(着用免除)場合について簡単にですが紹介します。

  • 車の座席がチャイルドイートを固定させることができない構造
  • 車の座席数と乗車する子供の数が合わずチャイルドシートを固定できない
  • 急病や怪我などでチャイルドシートを使うのは健康上良くないと判断された子供を乗せる場合
  • 身体的理由(肥満や障害)でチャイルドシートを着用するのは難しい場合
  • 運転者以外で、授乳など介助が必要な子供を乗せる場合
  • 観光客や旅客などの場合(タクシーやバス)
  • 救護のために病院などの公共施設に緊急搬送の必要がある場合

これらは、緊急時やどうしようもない時しか適用されません。単に「面倒くさい」「つけなくても大丈夫」など単純な理由でつけない人もいます。

法律では、5歳以上6歳未満のチャイルドシート着用義務化がされています。しかし、「6歳になったらチャイルドシートを着用しなくてもいいのか?」と思いますね。

6歳になってチャイルドシートの使用をやめるのはおススメしません。車のシートベルトは、大人用(135~140㎝以上の身長・体型を対象)に作られているので6歳の子供には大きすぎます。

140cm未満の子供がシートベルトをつけると首と腹にベルト部分がかかるので、事故が起きた時に、外傷(首の骨折や内臓損傷など)を負う危険性が高いです。安全のために140㎝未満の場合、チャイルドシートを使い続けましょう。

チャイルドシートを使っていないと違反・罰金は有るの?

子供を車に乗せる際に必須のチャイルドシート。子供がいる家庭では、当たり前に使っている人が多いですが中には使わない人もいます。

チャイルドシートの着用義務は法律で義務化されているのに、使っていなかったらどうなると思いますか?「法律違反で逮捕される?」「免許取り消し?」など様々な事を考えますよね。

チャイルドシートを使わなかった場合、道路交通法違反となります。違反にはなりますが、罰金・罰則、反則金は発生しません。

しかし、運転手には着用義務に従わなかったので交通違反1点が加点されます。「1点のみなら大丈夫でしょ」と安易に考える人がいますが、チャイルドシート未着用は子供を殺すのと同じです。

罰金や罰則がないからといって、近くのコンビニなど短距離の移動で「すぐ近くだしチャイルドシート着用しなくてもいいか」と安易に考えるでしょう。

また、短距離の移動以外に、着用しなくてもいいと勘違されやすい状況があります。

  • 大人に抱っこされて乗車する場合
  • 友人・親戚の車を使う場合
  • レンタカーを使う場合
  • 出産後の退院時に車で帰宅する場合

これらもチャイルドシートの着用が必須です。「大丈夫」だと根拠のない自信で着用義務を怠らないでください。

タクシーやバスの場合はどうする?

子供 ベビーカー

車にチャイルドシートの着用が義務化されていますが、タクシーやバスはチャイルドシートの着用が免除されています。

しかし、免除されているとはいえバスやタクシーでも事故や怪我が起こります。バスやタクシーにチャイルドシートが無いのは危険です。

着用してもらいたいが、タクシーは様々な人が乗車します。年齢別のチャイルドシートがあり、乳幼児用(生後10か月)、幼児用(生後10か月から4歳)、学童用(4歳から10歳)の3種類があります。

全てのタイプのチャイルドシートをタクシー・バスに備えるのは難しいです。チャイルドシートがないタクシーやバスに乗る際の注意点を紹介します。

  • 新生児とタクシーに乗る場合、大人がシートベルトをした状態からスリングや抱っこ紐で大人と新生児を固定する
  • タクシーでの長距離移動の場合、チャイルドシートを用意してくれるタクシー会社に予約する
  • 自分でチャイルドシートを持ち込む
  • ベビーカーをチャイルドシート代わりに使う

タクシーやバスには、チャイルドシートがないので「子供を膝にのせて乗れば大丈夫」だと思い込んでいる人がいます。

その考えは危険です。バスやタクシーは必ず事故が起こらないとは言い切れません。急ブレーキや追突事故などで大人の体から投げ出される危険が高いです。

チャイルドシートを用意してくれるタクシー会社があるので、急病や怪我でタクシーでの移動が必要になった時に利用できます。チャイルドシートの在庫数により別料金が必要になったりするので、事前にタクシー会社に確認しましょう。

チャイルドシートを持ち込む方法もあります。持ち込みの対応はタクシー会社によって異なるので事前に確認が必要です。

チャイルドシートもタクシーに固定する際に、専用の道具が必要になる事もあるので道具がなくても取り付けられる簡単なチャイルドシートを選ぶのがいいですね。

ベビーカーをチャイルドシート代わりに使えるトラベルシステムタイプのものもあります。タクシーに乗る機会が多い人は、座席部分に取り付けられるかお願いしてみましょう。

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チャイルドシートの適切な設置場所

チャイルドシートを取り付ける際に、「どこにつけたらいいの?」と思いますよね。大体は、後部座席に設置している人が多いですが、後部座席でも「左右どちらに?」など車の構造によって設置できる場所は変わります。

  • 運転席の後ろの席
  • 運転手は事故の危険を感じるとハンドルを右に切る事があるので、右側の座席は左側より安全性が高いです。

  • 助手席の後ろの席
  • 助手席の後ろの席は、停車時に歩道側になるので乗降しやすいです。また、運転中にバックミラーで子供が見えるという安心感もあります。

  • 後部座席の真ん中の席
  • 真ん中の席は、5人乗り以上の車の場合が多いです。真ん中の席は、車の中央なので事故の時も安全性が高くていいですよ。

3つの内の安全な順番は、①後頭座席の真ん中②運転席の後ろの席③助手席の後ろの席です。

必ずしもこれらの設置場所が安全とはいいきれません。安全な場所に設置しても事故の状況によっては、危険な状況になる可能性もあります。

安全とは言い切れませんが、取り付けないよりかは取り付けた方が子供の安全を守れていいでしょう。

まとめ

子供がいるならチャイルドシートの着用・設置は必須です。法律でも義務化されていますが、何より子供を守りたいという親の思いが一番です。

車の事故は、必ず起きます。いつ自分に降りかかるか分からない中で、大事な我が子を守る方法は親がチャイルドシートについて理解しておくことも大事です。

「着用しなくても大丈夫」「事故起こした事ないから大丈夫」「昔は着用しなくても大丈夫だったから」「いちいち着用するのが面倒くさい」など様々な考えの人がいます。

そのような考えは、子供を危険な目に合わせるようなものです。親の務めは、危険から子供を守る事ではないでしょうか?

学業や金銭面に苦労させないのも大事ですが、親の勝手な考えで大事な我が子を危険にさらすのはおかしいです。

出産前後やチャイルドシートを購入する前に、チャイルドシートの設置場所や道路交通法などについて理解しておきましょう。

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