ハロウィンの季節になると、かぼちゃのジャック・オー・ランタンを見かけますよね。
ハロウィンは、元は海外の行事でしたが、今では当たり前のように日本の行事になっています。
なぜ、ハロウィンでかぼちゃが使われているのか不思議に思いませんか?
元々は、かぼちゃではなく別の野菜が使われていたそうです。
本記事は、ハロウィンは、なぜ「かぼちゃ」を使うのか等を紹介します。
目次
ハロウィンでかぼちゃを使うのはなぜ?
ハロウィンの元になったケルト人の収穫祭では、カブが一般的でしたがアメリカに伝わった時にはかぼちゃに変わりました。
かぼちゃに変わった理由は、当時のアメリカでは、カブが珍しいものだったからです。ハロウィンが伝わった当時のアメリカでは、カブは馴染みがなく珍しいものでした。
カブの代わりにしアメリカでは収穫時期に「かぼちゃ」が多く収穫されていたので「かぼちゃ」を代用しました。
かぼちゃを代わりにした事でキリスト教の普及とともに、日本にも「ハロウィン=かぼちゃ」のイメージが根付きました。
アメリカでは「かぼちゃ」ですが、ヨーロッパではハロウィンの本場であるアイルランドでは今でも「カブ」が使われています。
ハロウィンとジャック・オー・ランタンとの関係
ハロウィンとなると、かぼちゃのランタンが主流ですよね。でも、なぜハロウィンにかぼちゃのランタンが出るのか不思議ですよね。
このかぼちゃのランタンは、ジャック・オー・ランタンと言います。でも、なぜジャック・オー・ランタンって言うのでしょうか?
ハロウィンとジャック・オー・ランタンの関係について紹介します。
ハロウィンのジャックの逸話
ジャック・オー・ランタンの名前の由来は、悪魔と契約を交わしたジャックという男の話から来ています。
ジャック・オー・ランタンは日本語に訳すると「吊り下げ式のランプを持っている男(ジャック)」という意味になります。
ジャックがランタンを持つことになった物語があります。
昔、アイルランドにジャックという酒好きで乱暴・ケチな鍛冶屋の男がいました。ハロウィンの夜もいつも通り酒場でお酒を飲んでいました。
しかし、その日は飲みすぎた事で財布のお金が空っぽになってしまいました。その時、目の前に悪魔が現れました。
悪魔は、ジャックの魂を奪おうとしました。ジャックは、「魂を奪う代わりに、酒を飲ませてくれ」と悪魔に頼みます。
悪魔は、6ペンスコインに変身します。すると、ジャックはコインを酒代に使おうとしましたが、悪い事を考えました。
十字架にコインを括り付け、悪魔をもとの姿に戻れないようにしました。姿を戻せず困った悪魔に、ジャックは解放する代わりに自分の魂を10年間取りに来ない事を約束させました。
悪魔は、10年間魂を取りに来ない事を約束し消えました。10年後、ジャックの目の前に10年前のあの時の悪魔が現れました。
悪魔は、10年たったので魂を取りに来たのです。ジャックは、「最後に、木の上に実っているリンゴを食べさせてくれ」と頼み、悪魔は木に上り始めました。
リンゴを受けとったジャックは、悪魔が木から降りてこられないようにナイフで木に十字架を掘りました。
木から降りられなくなった悪魔は、ジャックの命を奪わない事を約束しました。悪魔を2度も騙せたことに喜んだジャックは、死ぬまで様々な悪行をしました。
時が経ち、ジャックがこの世を去る時がきました。この世を去ったジャックは、天国に行きますが、生前の悪行が見抜かれ天国に行くのを許してもらえませんでした。
ジャックは、仕方なく地獄に向かいますが、そこであの悪魔に出会います。悪魔はジャックに「魂を取らないと約束した。だからお前は地獄にも入る事ができない」と言いました。
天国も地獄にも行けないジャックは、困り果てて悪魔に「俺はどこへ行けばいいのだ?」と聞きました。
悪魔は、「もと来た所に戻るしかない」と。ジャックは泣きながら悪魔に頼み、地獄の業火を貰ったジャックは大好きだった「カブ」の中に火をくべ、現世へと歩いていきました。
しかし、死んでいるため現世にも戻れないので、ジャックは今もカブいともした火を片手に現世をあの世をさまよい続けています。
これが、ジャック・オー・ランタンの由来で、同時にカブをくりぬいて火を灯し悪霊払いをする習慣が生まれました。
アメリカにこの話が伝わると、カブからかぼちゃに火を灯すようになりました。
ハロウィンのジャック・オー・ランタンの作り方
ジャック・オー・ランタンのの作り方は以下の通りです。
用意するもの
- 皮がオレンジ色のかぼちゃ
- 新聞紙
- ナイフ
- 小型スコップ/大きめのスプーン
- 油性ペン/クレヨン
- ろうそく/LEDライトキャンドル
作り方の手順
-
① かぼちゃに顔をかく
油性ペンやクレヨンでかぼちゃに顔を描きます。
② かぼちゃの底(お尻部分)にくり抜きようの穴を描き、切り取る。
かぼちゃの底を空けるためにペンなどで円を描きます。円の大きさも手が入るくらいの大きさを描いて切り取ってください。
切り取る際は、包丁や丈夫なナイフで切り取りましょう。切り取ったかぼちゃは、最後にろうそくを置く土台として使うので、取っておきましょう。
切り取る際は、かぼちゃの水分で周囲が汚れるので、新聞紙を敷いてください。
③ かぼちゃの中身を切り抜く
スコップやスプーンでかぼちゃの中身をくり抜きます。
④ 顔を切り取る
① で描いた顔をナイフで慎重に切り取りましょう。
⑤ ろうそくの土台を作る
② で取っておいたかぼちゃにろうそくを置きます。ろうそくが倒れないようにくぼみを作りましょう。
⑥ 土台に本体をかぶせる
ろうそくの土台ができたら、最後に本体をかぶせたら、完成です。
ただ、火のついたろうそくをそのまま放置すると、火事になる危険性があるので注意しましょう。
長い期間飾る場合は、LEDライトキャンドルを代用するのもいいですよ。
動画は、紙を貼ってますが直接書いた方が切り取りやすいですよ。
ハロウィンが終わったらランタンの行方は?
ハロウィン終了後のジャック・オー・ランタンは、ドライ植物として飾り続けてもいいです。
花屋や雑貨、デパートなどでも、ハロウィンの時期が過ぎてもディスプレイとして飾っている所が多いです。
ハロウィンで仮装する意味は
ハロウィンで仮想する意味は、人間だと気づかれないようにするためです。10月31日の夜には、この世とあの世の境目がなくなり、悪霊や死者の霊たちがあの世からやってくると言われていました。
死者に混ざって魔物や魔女などもやってきて、人間の魂を奪うと言われていたため、人間だと気づかれないように仮装するようになりました。
また、悪霊は人間に悪運をもたらしたりイタズラをするので、魔女やゴースト、ゾンビ、黒猫など恐ろしい怪物などに仮装して逆に悪霊を怖がらせて追い払う意味も含まれています。
ハロウィンの仮装は、魔よけの意味があるということですね。
ハロウィンが日本にやって来たのはいつ?
日本でハロウィンが認識されたのは、1970年が始まりです。
1970年に子ども向け玩具を製造・販売していたキデイランドが、
ハロウィン商品の販売を開始しましたが、当時は注目もされませんでした。
ハロウィン文化を広めて売り上げ拡大をしようと
1983年に原宿表参道で日本初のハロウィン・パレードが開催されました。
その後、1997年に東京ディズニーランドでハロウィンをテーマにしたイベントが開催するようになった事で認知度が高まりました。
ディズニーによる認知度が高まった事でハロウィンの関連商品が多く出回るようになり子供や若者のイベントとして浸透していきました。
まとめ
ハロウィンがかぼちゃの理由について紹介しましたが、
国の文化や一人の男の悲しい物語が関係していた事を初めて知りました。
今まで、なぜジャック・オー・ランタンがかぼちゃなのかに疑問にも思いませんでした。
もし、子供にハロウィンについて聞かれたら迷うことなく説明できますね。
コメントを残す